機械学習工学研究会(MLSE)は、機械学習システムの開発・運用にまつわる生産性や品質の向上を追求する研究者とエンジニアが、互いの研究やプラクティスを共有し合う会です。
2018年度より、日本ソフトウェア科学会の公式研究会として正式に発足しました。
MLSE夏合宿2025は、ライムリゾート箱根・対面形式にて 2025年7月11日(金)~7月12日(土) に開催予定です。
参加申込は6/8までとなります。プログラム情報及び参加登録はこちらのページにてご確認ください。
機械学習、特に深層学習(ディープラーニング)の技術進展に伴い、機械学習を活用したAIシステムの産業応用・社会実装が活発に追及されるようになりました。2018年前後には、不確実で不完全なシステムに対するステークホルダーの意志決定や受容、データ品質の実現と評価、複雑なモデルやシステムのテスト・評価、変化の影響を受けやすいシステムの運用・監視など、多様な課題が顕在化しました。本研究会ではこの動向に対応して設立され、以降「機械学習工学」と呼べる新たなパラダイムを産学連携、研究と実務の連携を通して追及する場を提供してきました。
2022年度半ばのChatGPTの登場以降は、大規模言語モデル(LLM: Large Language Models)に基づく、マルチタスクで自由な入出力形式を扱う生成AIシステムも急激に広まるとともに、技術・社会の変化もより激しくなっています。品質・トラストとして求められる側面の多様化と社会の要請の高まり、ファジーな要求に対する評価やその自動化、変化への対応・更新管理を含めた開発・運用のサイクルなど、さらなる課題への取り組みが求められています。
本研究会では、機械学習型AIシステムやそれに関連する話題について扱っています。以下が代表的なトピックとなりますが、これらに限りません。機械学習型AIシステムに限らず、最適化技術を応用したシステムなど周辺の技術も積極的に議論しています。
機械学習プロジェクトを運用するマネジメント手法や組織論
機械学習システムのための要求分析、目的設計、工数見積もり手法
データセットの収集・整備、前処理、品質評価
機械学習システム開発を効率的に行うためのフレームワークやプログラミング言語、開発環境
機械学習システムの設計に用いるアーキテクチャ
機械学習システムのテスト・検証、デバッグ
機械学習システムの運用・監視や改善のサイクル(MLOps/LLMOps)
機械学習システムを支えるプラットフォームやインフラストラクチャ、ハードウェア
本研究会では、これらのトピックに関して、産業界と学術界、研究者とエンジニア、それぞれの立場から、機械学習システムに対する問題提起や研究報告、エンジニアリング・プラクティスについて情報を交換しあい、議論する場を提供します。特に、焦点を絞ったWG (Working Group) による継続的な活動と、合宿形式のイベントによる集中的な議論を特徴としています。詳細については以下 Discord や connpass をご参照下さい。
本研究会は、以下の各サイトを通じて活動をしています。
機械学習工学に関する様々な情報交換やイベントの告知などを、Discordにて行っています。ご興味ある方はお気軽にご参加ください。
IT勉強会形式のイベントをこちらで告知・開催案内しています。年数回開催の予定です。
こちらでもイベントの開催案内や情報提供などを行っています。(ただし、更新頻度は遅めです。)
イベントの告知などを行います。ぜひフォローしてください。
講演などの動画を公開しています。日本ソフトウェア科学会のチャンネルもご覧ください。
告知専用のメーリングリスト(Googleグループ)です。自由に入会・退会可能です。主にDiscordの「ニュース_告知」チャンネルの投稿が転送されます。