製品のお取引きにつきまして
パラシュートは専門知識を必要とする航空機器です。布と紐が風圧で勝手に開くものと誤解されがちですが誤った先入観で正常に機能すると誤解されていると使用者本人または地上にいる第三者の生命を失いかねません。
アドエアが指定する知識を事前に要しているお客様またはアドエアが主催するセミナーを受講し十分な理解を得ることができたお客様以外にお取引することはありませんので予めご了承ください。専門知識の内容につきましてはお問い合わせください。知識は惜しみなく供給いたします。
パラシュートは専門知識を必要とする航空機器です。布と紐が風圧で勝手に開くものと誤解されがちですが誤った先入観で正常に機能すると誤解されていると使用者本人または地上にいる第三者の生命を失いかねません。
アドエアが指定する知識を事前に要しているお客様またはアドエアが主催するセミナーを受講し十分な理解を得ることができたお客様以外にお取引することはありませんので予めご了承ください。専門知識の内容につきましてはお問い合わせください。知識は惜しみなく供給いたします。
知識参考例として下記をご参照ください。
パラシュートへの誤解を説く
パラシュートは一般の人にも馴染み深い言葉ではありますが、実際のパラシュートを知る人は多くはありません。むしろほとんどいないでしょう。布と紐で傘を作れば減速した降下速度が得られるかといえばそれほど簡単なものでもありません。
ドローン用のパラシュートの開発に着手して以来、パラシュートを紹介させていただいた人のすべてがパラシュートの構造や、使用方法、性能のすべての項目に対して大きな誤解を持ったまま、疑うことなく安易な考えでパラシュートを語っておられます。
以下に弊社のパラシュートに限らず、相対的にパラシュートがどういうものかの説明をします。
パラシュートを必要とする状況において誰しもがパラシュートがより速く開傘することに第一の関心をもっているものです。
しかし本当にパラシュートに求められる必要なことは、パイロットが危険な空域を避ける知識を持たずに飛んだ結果に、それによって起こりえるリスクをカバーするという目的ではありません。
パイロットには空域の気象知識に長けて飛行させたうえでなおかつパラシュートが有効な高度を選んで飛ばさなければならないというタスクを保持する認識が要求されます。
そのうえでパラシュートは”正確な形状で開傘”をするということが製品として要求されます。
正しく開いたパラシュートは、開傘後に安定した降下をもたらせます。
つまりパラシュートは開傘したら、その次には安全な着地という条件が求められてくるのです。
そのための製品作りには安定した降下をもたらせる状態でパラシュートが開傘するということを正確に遂行する意識がなければならないのです。
EOS/OWL-VG/MOUSEシリーズの開発において基本理念としたものは
@材料の厳選:メインキャノピーにはコーティングを施された軽量ナイロン生地を使用し、海外の軍隊での使用例もあるものの中から、強度と軽量のバランスを損なうことないものを厳選しています。
@翼形デザイン:安定した降下を行う上で必要となることは意外に思われますが空気の透過を意識的にかつ均等に与えることです。ただ単に空気が漏れない生地を使用して空気抵抗を生み出すことだけに集中しては下方向へ向かって受けた空気の塊の逃げ場が無くなってしまいます。バランスよく空気を透過させてやることでパラシュートが降下してゆく方向と安定を得ることができるのです。
@製造技術:パラシュートを使って降下することによって効果速度が抑えられて低速になるということは、別の見方をすると、速度が抑えられている分だけパラシュートの各部分にそれだけの荷重が掛かっているということになります。
その荷重がどこに最も強くかかるかといえばそれぞれのサスペンションラインとメインキャノピーの接続(縫い付け)部分なのですが、ここに荷重の大半が掛かるのを無策にしてしまうと場合によっては開傘時(特に急激な開傘ノウハウを駆使すればするほど一次的に動荷重が掛かり実際の吊り下げ重量の数倍の荷重が掛かります)に接続部分が破断してしまいます。その荷重を全体に分散するデザインのフレーム補強とその個々の箇所に合わせた生地裁断と補強、生地の薄さ、柔らかさなど個性に合わせた縫製方法の選択と適用が要求されます。アドエアでは飛行歴35年のもつ製造メソッドと現場レベルでのフライト経験でその部分毎の製造手法を選びだしてEOSの完成に至りました。
@パラシュートの梱包:パラシュートの開傘を左右する重大要素の一つです。緊急用パラシュートの梱包についてはパラシュート先進国アメリカでは連邦航空局より発行されるリガーという国家資格があり、無資格者が緊急用パラシュート(人間が使用するものについてです)の取り扱いを行うことに法規制あるほど重視されています。
EOS/OWL-VG/MOUSEの梱包方法は開傘方式をラインファーストとして開発されたEOSの理念に基づいて専用インナーコンテナをデザインしており、射出後に梱包離脱してEOS/OWL-VG/MOUSEパラシュート開傘となります。
パラシュートの開傘方法
一般的なイメージとして、0.1秒でも早く開傘してほしいという要望から火薬打ち出し式またはスプリングによる強制射出がすぐに思い浮かぶと思いますが、既墜落危機にに瀕して落下中の飛行体であれば包んだパラシュートの”ピン抜き”をするだけでも十分に素早い開傘が行われます。
理由として、パラシュートの使用が必要となる状況でドローン本体が初速時において落下速度10m/sec程度の風速を受けながら下降しています。
強制的な速度でパラシュートを射出しなくてもこの降下風速を受けるだけでも開傘します。
弊社では弊社の開発理念においては強制的な力のみに頼るのではなく、飛行体の降下姿勢、挙動に対して有効なパラシュート発動を考えるとともにその補助としてバンジーロープ、圧縮バネの反発力を使った射出器(シューター)により梱包されたパラシュートを打ち出して開傘させる手法を採用しています。
開傘速度・最低開傘高度(距離)の説明